レッドビーシュリンプの繁殖について
なかなか繁殖(抱卵)してくれないと、ペットショップの店員さんにぼやいたところ、
その店に、たまに来るレッドービーシュリンプのブリーダーさんから聞いた話ですが・・・と
そのブリーダーさん、いわく「ビーシュリンプ用のコンディショナーをいれたら一発だ!」
と言っていましたとのことで、
私も便乗する思いで購入することにしてみました。
ジクラウォーター ベニッシモ ビーシュリンプ用 250ml
価格:¥1,258
買ったものは、ビーシュリンプ用の
「多機能コンディショナー」で
記憶では、水1リットル追加に対して、
コンディショナー1mlを目安にいれます。
(詳しくは商品の裏面をご参考ください。)
軽量するカップは、フタについています。
この液体の底のほうに沈殿している
粉末のようなものが効くらしいので、
使用するときは、よく振ってからいれたほうがいいです。
この液体は、レッドビーシュリンプの繁殖を促進する効果や脱皮促進、
脱皮後の体力の回復、飼育水の水質の安定、カルキの中和効果などがあります。
飼育水の白濁や、レッドビーや水草に元気がないとき、悪臭時にも利用できます。
偶然かも知れないのですが、多機能コンディショナーを利用してから
無事に排卵もし、かわいい稚エビも生まれました^^
しかし、添加剤による強制的な脱皮促進は、
レッドビーの寿命を縮める可能性もあるかも知れないと思い、今は使用を控えています。
レッドビーシュリンプの繁殖サイクル
稚エビから抱卵まで
抱卵から孵化(ハッチアウト)まで
抱卵休み
再抱卵から孵化まで
2〜3ヶ月
1ヶ月 (4〜5週間)
1週間〜1ヶ月
1ヶ月
稚エビから抱卵可能な大きさになるまで2カ月〜3カ月、
そして抱卵後、5週間程度で新たな稚エビが生まれます。
約4ヶ月間無事に飼育できれば繁殖成功です^^
個体差はありますが、一度抱卵した後は個体は1ヶ月おきに抱卵していきます。
2回目以降の抱卵では抱卵数も少しずつ増えていきます。
このあたりになると爆発的な繁殖が起こったと感じられます。
コツをつかむと簡単に繁殖していきます。是非試してみてください。
排卵した卵についてですが、初期の卵は黒色で孵化前になると赤っぽくなり卵の中に目が見えます。
卵が成長していると「黒 → 茶 → 赤っぽい」と変わってきます。
赤っぽくなってよく見ると卵の中に黒い目玉が見えるようになります。
そうなると1週間以内には生まれてきます。
(茶色から、2〜3週間くらいで孵化すると思います。)
あと、無精卵についてですが、レッドビーは無精卵というのはほとんどありません。
オスがいない場合は抱卵自体をしないようです。
(レッドビーの場合はメスがオスから精子を受け受精しないとお腹に抱かないようです。)
また、親エビが脱卵することや受精していても卵の数が少なくなることも多いです。
原因としては、餌不足、動物性の餌不足、水質の悪化、水温の1日内での変動が激しい、
pHなどの水質が合わないなどがあります。
ろ過を十分に効かせ、バランス良く餌を与えないと脱卵することが多いようです。
水質、水温は安定させたほうがいいですので急激に変えないように注意して様子を見てあげて下さい。
他には、抱卵しても稚エビがでてこないパターンもあるのですが、
それでよくあるのが、ソイルを2年以上とか長く使っているケースです。
ソイルが崩れて泥になっていたり、
目が詰まっているソイルの水槽では稚エビの生存率がかなり低くなります。
原因は他にも色々とあると思いますが、
これに関しては大部分の方がそういう傾向にあると認めています。
孵化した稚エビですが、生まれてくる姿は、親エビと同じ姿で生まれます。
始めは2ミリくらいしかないので、注意深くしてみないと見えないかもしれません。
レッドビーシュリンプは、親エビが稚エビを食べることはないですので同じ水槽で大丈夫です。
餌も親エビの残りやコケ等を食べるので特に注意することもなく簡単です。
せっかく生まれてきてくれた稚エビなんですが、
最初は、5匹位居たのに、段々数が減っている、姿が見えないなど、
稚エビがいなくなっている、育たないパターンもあります。
考えられる原因としては、
- フィルターに吸い込まれる。
- ソイル(底砂)が古く環境が合わない。
- 水質や温度が合わない。
- 飼い主がいじりすぎる。
が、ほとんどです。
フィルターの吸い込み口にスポンジをつけていても、
ほんのちょっとした隙間やスポンジが荒い場合などは吸い込まれてしまいます。
完全に吸い込み口がスポンジ等で覆われているか、再度確認してみてください。
稚エビは2ミリくらいなのでそのくらいの隙間があれば自ら入って行って吸われることもありえます。
ソイル(底砂)については、ソイルが古くなると稚エビの生存率がかなり下がります。
日中は暑く、夜間は寒い時期ですと、いくらヒーターを使っていても
昼夜の水温差が激しく、その変化で親エビも体長を壊したり、☆になることが多い時期です。
稚エビはもっとダメージをうけるのでそれが原因かもしれません。
水槽が小さいと水量が少ないので、そのために水質の変化が激しくなるので、
水槽を一回り多きものに変えてみるのもいいかもしれません。
稚エビが育たない理由で一番多いのは、「飼い主がいじりすぎる」ということです。
特にソイルを触ったり、水を替えすぎると稚エビが消えていきます。
排卵した時や、稚エビが生まれてきた時は、
どうしても水槽内がいつも以上に気になり、
手を加えたくなる気持ちがでるのもわからないでもないのですが、
「いじりすぎ」は環境の変化につながりますので、
放任したまま経過を見守ってあげることが、稚エビには一番いいのかもしれません。
最後に、オス(雄)とメス(雌)の見分け方についてですが、
メスはお腹が分厚く(縦に)体もふっくらしています。
お腹に卵を抱くためにお腹が分厚くなっているわけです。
また、時期によっては「頭部」に卵巣が見えることもあります。
グレードが高くて色が濃いと見えないかもです・・・^^;
ヒゲ(触角)もオスより短いです。
オスは全体的にスマート(痩せ型)でヒゲが長いです。
お腹が一番わかりやすいのですが、並べてみないとなかなか分からないです。
卵を抱いている個体がいる時期であれば、メスの判別はできます。
卵を抱いている個体がいない時期ですと
見た目ですので、100%のオスとメスの振り分けは難しいかも知れません。
慣れるまでは必死に判別するより、余裕を持った数の個体を用意したほうが無難かもしれません。